サン・マルコ・イン・ラミスはガルガーノ国立公園の山岳共同体に属するフォッジャ県の町です。
町の歴史は9世紀から10世紀の間に建立された城砦のような外観を持つ福音史家聖マッテーオ修道院（カプチン修道会）と深く結びついています。イタリア統一後、山賊行為で有名になったこの地域では、50人以上の盗賊が死刑になったと言われています。
町の経済活動で特筆すべきは、親から子へと受け継がれた金細工です。ナポリの金細工技術の影響を大きく受けた製法が特徴です。
見どころ
サン・マルコ・イン・ラミスは多くの歴史を有する町です。
トネリコの緑に包まれた高みには福音史家マッテーオ修道院（Convento di San Matteo Evangelista）がそびえています。設立時期は定かではありませんが、ロンゴバルド族を初めとする蛮族の侵略時期の頃だと考えられ、大天使ミカエルの聖地へと向かう巡礼者たちが疲れを癒す場所であったと言われています。
聖処女信仰のために中世に建立されたスティニャーノの聖女マリア聖地（Santuario di Santa Maria di Stignano）も印象深い史跡です。言い伝えによれば、夢の中で美しい女の声を聞いたことで目が見えるようになった盲人の乞食が、夢の中で樫の巨木に彼女を表した像が隠してあるから取りに行くようにと言われたことをカステルパガーノの住人たちに知らせ、住人たちと共に奇跡の起こった場所へと宗教行列をし、聖処女が現れた場所に小さな教会を建てた事がこの聖地の始まりだと言われています。この教会は現在の聖地の左身廊の2番目のアーチがあるところに建てられていました。
イベント
- 聖金曜日 – フラッキエの行列
- 9月19～21日 – 聖マッテーオの縁日