カロヴィーニョはプーリア地方ブリンディシ県の小さな町です。
人口約1万5千人でサレント半島の北に位置しています。172メートルの丘の上にそびえる町はメッサーピ人に建設されたことが起源で、名前の起源は肥沃な地を意味するギリシャ語ケルペーネか、かつての要塞都市が築かれた丘の名前カルプ（メッサーピ語）から取られていると考えられています。
現在カロヴィーニョはオリーブ、イチジク、アーモンド、穀類、ブドウ、野菜などを栽培する農業を中心に経済活動を営む町です。さらに毛紡績工業、石灰岩細工の部門でも有名です。
見どころ
カロヴィーニョの史跡の中で特に重要なのは巨石時代に残された壁を利用して築かれたアラゴン王家の防壁です。
15から16世紀に建てられたこの防壁にはブリンディシ門、新門、聖職者のアーチの3つの入口がつけられています。
町の主要建築物の代表作は14世紀から15世紀に建てられたデンティチ・ディ・フラッソ城です。三角形の基盤を持つこの要塞住居には巨大な見張り塔が備え付けられています。
さらに海岸からの敵の防御のために建てられたサンタ・サビーナ塔（16世紀）、見張りのために建てられたグアチェート塔なども必見です。
町の教会の中で特筆に価するのは1875年に建立されたベルヴェデーレのマドンナに捧げた巡礼地です。マドンナの姿が描かれた主祭壇を持つこの巡礼地は、土地の人々から深く敬愛されています。さらに聖女アンナ教会、主祭壇に美しい最後の晩餐の図が描かれているアッスンタ教会、市庁舎に隣接するカルミネ教会などを町の教会の代表としてあげることが出来ます。