ガッリーポリ はイオニア海に面するレッチェ県でも有名な観光地の一つです。海の美しさを初めとする自然資源に恵まれているだけではなく、深い歴史を持つガッリーポリは聖アンドレア島並びにプンタ・ピッツォ沿岸自然公園の中に位置しています。石灰岩質の島の上に築かれた町の中心部は新市街と17世紀築の橋で結ばれています。
町の起源は謎に包まれています。王冠を頂く雄鶏が描かれた町の紋章にはラテン語でfideliter excubat（忠実に監視せよ）という言葉が刻まれていますが、伝説によればこの雄鶏はレッチェとガッリーポリの町の創設者であるクレタ島のイドメネオの紋章から取られていると言われています。大プリニウスの説によれば、最初にこの地を征服したガッリ・セノーニが町の名の由来だということになるのですが、いずれにしてもガッリーポリがギリシャの植民地の一つで、ポルト・チェザーレオにまで広がる広大な地域を管轄に持つ町であったということは、ほぼ確実だと思われています。
毎夏、各国から観光客が集まる名所であるということだけではなく、ガッリーポリは世界中に輸出されるオリーブオイルの生産でも有名な町です。
見どころ
ガッリーポリは自然が美しいだけではなく芸術と文化の町でもあります。
中でも旧市街の高みにある聖女アガタ聖堂（Cattedrale di Sant'Agata）はプーリア地方で見られるレッチェ風バロック様式の代表作です。聖クリソストモに捧げられた教会を17世紀に最建築することで現在の聖堂が生まれました。
アッシジの聖フランチェスコ教会（Chiesa di San Francesco d'Assisi）は質素ですが荘厳な建築物です。 13世紀に建立されたこの教会の内部には、詩人ガブリエル・ダヌンツィオに「身の毛のよだつ美しさ」を持つと評された2体の盗賊の木像が安置されています。
旧市街を橋で隔てた新市街のカンネート入江に面した場所にはカンネートの聖女マリア聖地（Santuario di Santa Maria del Canneto） がそびえています。この聖地には漁師の伝説から生まれたカンネートのマドンナの像が安置されています。
町の防御施設としてはアンジュー城（Castello Angioino）を挙げることができます。ビザンツ時代に建てられたこの城は四方の大半を海に囲まれています。さらに海からの敵を防ぐためにパオラの聖フランチェスコ塔、聖ジョルジョ砦、聖ベネデット砦、聖グリエルモ大塔などを初めとする12の物見櫓を備えた巨大な防壁が町を取り囲んでいます。
さらにイタリアの中でも最も古い泉の一つであるギリシャ風泉（ Fontana Greca）も 必見です。泉にはディルチェ、サルマーチェ、ビブリデの変身を描いた像が刻まれています。
町の建築物の代表としてさらにバロック様式のピレッリ邸（Palazzo Pirelli） と眺めが美しいヴァッレボーナ邸（ Palazzo Vallebona） を挙げることができます。
イベント
- 7月1～2日 – カンネートのマドンナの祝日
- 7月 – 聖女クリスティーナの祝日（海上での伝統的行事）
- 1月～2月 – カーニヴァル
- 復活祭 – キリストの受難にまつわる儀式